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Making Music

欠如

手先が器用すぎる人の描く絵と同じで、とてもおしゃれだし整っているし綺麗なんだけど、なんか迫ってこないな? という音楽、自分にとってけっこう多い気がする、つるつるしていて摩擦がない状態、ある種の破綻、違和感の欠如?

その辺に落ちている石や枝、葉っぱ、砂などといった、自分にとってまったく手慣れてはいないツールを用いて、私も音を鳴らしてみるのもいいかなと思ったりもする、それでも自分の特異さが出現するのか? しないのか? という批評的な意味合いも込めて。

怒り

そういえばこんなの作ったっけ、とフォルダの隅っこにあった曲を再生してみたのだけど、延々と続くノイズっぽい単調なドローンに即興で弾いたピアノの音が雑に入っていて聴いていられたものではなく、怒りが込み上げてきて「ナメんなよ」と自分にキツく言ってファイルを削除した。

無限

Dave Skipperと話しているとき、何かの話題で「こんだけ無限に音楽がある中で、自分の作品を選んで聴いてもらうということは凄いことだ」みたいなことを彼が言うていて、それがずっと頭から離れない。

12/2

朝から新しく出すやつのジャケを作ったり、これから作る予定の音について考えたりしている。いつからか何かを作ったりそれについて悩んだりするのが当たり前になった。武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科の岡部あおみ教授に「内村くんはアーティスト志望なの?」と聞かれたときびっくりして否定したというのに気づいたらこんなだ。

感受

音楽を聴くことは、その人の発する音をその人自身がどう感じたのか? を追体験する行為でもあるし、それは聴く側の共通感覚の為せる技でもありますよね。制作といってもまずは何かの音にじっと感じ入るところからスタートするわけですし。この「感受する」という部分こそが全ての根幹な気がします。

紙を破く音

10代の頃だったか、ビリビリと紙を破いて、その音をテープレコーダーで録音して、「紙を破く音」と名付けた作品を作ったことがあるのだけど、今思えばあれもプレインミュージックだったのかも。

フィードバック

こないだ友人とお茶したとき、「音楽がんばってるね、でもこういうのってある意味、量産できるじゃん?」と言われ、それはいい意味でショックだった。あれ以来、自作を鑑みる癖がついたという点でも良いフィードバックになっている。

真逆の考え

音を出す上で、ある程度の緊張感や違和感、強度、ソリッドさ、冷たさといったことを意識しながらやっているのだが、ここのところ真逆の考えに至っている。すなわち、緩さ、だらしなさ、弱さ、柔らかさ、温かさといったものの必要性について。

森の中を歩いているときに聞こえる音のような、ノンリニア(非線形)で、かつ、音一つ一つが呼吸をするように立ち上がるような、そんな音楽を意識的に作ってみたい。どこか矛盾するようだけど、ずっとそんな音楽を夢見ている。

見捨てられた小屋

私の強い執着の一つに「見捨てられた小屋」というものがあり、2年前から、もはや崩れかけ自然と同化したほったて小屋のような音楽を作りたいと考え続けている。