「現代美術だけがいま論じられて、マネを見たら、なにもわからないというのは、これはちょっと・・・(中略) マネでもルネサンスでもバロックでも中世でも、なんでもいいです。そこから発見していくものがなにもないでしょう。ちょっとずれると、もうわからないわけですね」
「未来というよりも、やっぱりちゃんとした構造をつくることがない限り、いい芸術は出てこないと思います」
- 構造というと?
「芸術の構造です。いや、構造形成ということをやらないと、できないでしょうね。いま、ほかの国の人たちはそういうことはあたりまえみたいに思っているから、あまりやらなくなっちゃったんですね。マチスをアメリカ人が昔、新鮮な目で見たんです。ミロもそうなんですね」
「そういうことを、つまり日本人が向こうの人にはもう飽き飽きしたところから別の見方をすれば、優れた芸術が出てくる可能性があります」
- 『現代美術―ウォーホル以後』、美術手帖編集部・編、美術出版社、1990年、p.276、藤枝晃雄「芸術の構造の形成を」
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