202106, by TOKINOGAKE
https://tokinogakecollective.bandcamp.com/album/202106
me_ https://mesaelechtele.bandcamp.com
fd_ https://fendoap.bandcamp.com
ay_ https://ayrtbh.bandcamp.com
sf_ https://sonaformo.bandcamp.com
kg_ https://kagamismile.bandcamp.com
a0_ https://a0n0.bandcamp.com
ik_ https://ikts.bandcamp.com
nz_ https://nzworkdown.bandcamp.com
pq_ https://nankotsuteacher.bandcamp.com
kh_ https://kenjihamada.bandcamp.com
最低_ https://theworstvegetablecorner.bandcamp.com
崖下の細い洞をくだる人々の熱気にやられた蝿がついに前腕をひねり、無数の拍子でばらつく足の回転の中へ落ちていった。そのずっと後ろを子どもたちが歩いていた、思いおもいに刈り取った花実のない穂を鼻先で揺らして。先に水筒を巻きつけた紐を腰に結わえ、洗いたての恐竜の卵みたいな石を気まぐれに叩く音、川で拾ったあまりに大きい、赤と黒のシマシマのトランクスがズボンの縁からはみ出しているのを、だいぶ大股でさっさと歩く大人たちは笑った。やつらは遅れてきたくせに堂々としていて、子どもたちは尚のことゆっくり、太陽が伸ばす影にさえ追い抜かされるような速さで、手のしわを数えながら歩いていった。顔に当たる透明な拳のような風が、小さな空気の穴に溜まったよどみを払って、大人たちの裸の背中を覆う黄色い花から綿毛をさらった、その日の朝、一番怖がりな子どもが川底から拾い上げたゲーセンのコインを握りしめて、大人たちが硬い土を掘り返すのをみんなでただ見た。四つん這いになって池の水に映る星を数えていたら、街道を駆けていく大人たちの足音が腹をくすぐり、イグサの隙間に屈んで隠れていたイタズラっ子を飛び上がらせた、地面は薄く、鈍色に固まった秘密の空間を匿っていて、ただ中空の羽をつまんで遊んでいる別の子どもたちが、池の星を揺らして空を我がものにしようと試みるみんなを見上げていた、首が痛いね、と言いながら、誰にも気づかれない深海のような地中で。-最低
VISUAL
Takashi Aoki / https://takashiaoki.com
MASTERING
IKTS / https://ikts.bandcamp.com
