私は音楽が大好きですし、(まるで力は及ばないけど)自分で作ってみてもいます。生きる上での苦しみを和らげてきてくれた音楽というものに対し、何か恩返しができないかと、そういった趣旨で2020年から制作を始め、今も真摯に向き合っています。
でも「音楽、音楽」とことさら言う気はなくて、私個人としては音楽家(に限らず、ものを作る人)は、もっともっと自身の領域以外にも目を向けると良いんじゃないかと思っています。翻って自作品の滋養にもなりますし、なにより自家中毒を回避しやすいから。
「自分は写真家だ」「自分はこういう作品を作る」と、あらかじめ規定してしまうことで自由が狭まる、というような話を友人としたことがあります。展示やトークも単なる作家の活動やコンセプトの補強でしかなくなる。もったいないよね、と。