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Sea Of Solaris

Mar 9, 2023

Yoichi Ichikawaさんの『Sea Of Solaris』、とても多くの音階が混じっているような、ウルトラ和音な感じというのか、いくらピアノの音を混ぜても上手く混ざらないのですが、と訊ねたら「鋭いです!」と驚かれて。いくつかの共通する&異なる純正律を交互に使っていて、それら2つの川が徐々に混じって海に注ぐ感じなのだそう。譜面もすごい。

譜面

いくつか共通音を持った、7リミット純正率の2つの音階間を、共通音をピボットとして緩やかに行き来しながら、次第に溶け合うように作っています。縦の響きは厳密には和音ではなくてモーダルなクラスターです。「超和音?」と指摘してくださったnzさんの耳の良さに脱帽です。

- peeq @n_peeq_t – 10:58 PM · Mar 9, 2023

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音響的に複雑に/音楽的にミニマルに

Aug 10, 2022

「今、求められてる音って、音響的には結構複雑で、でも音楽的にはミニマルっていうのかな」と、20年くらい前に坂本龍一さんが仰っていたのが印象的だった。

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サミュエル・ベケット

Apr 10, 2021

以下はフランスの抽象画家、タル・コアットを否定する形で吐かれたという言葉なのだが、何となく気に入ったので引用する。東野芳明さんの著書『ジャスパー・ジョーンズ アメリカ美術の原基』(美術出版社、1986年)で知った。

「何も表現することがないという表現、たよれるものが何もないという表現、出発点が何もないという表現、表現する力も表現したいという欲望もないという表現、しかも、絶対に表現しなければならないという強制だけはあるという表現」

─ サミュエル・ベケット

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ロマン・オパルカ

Jan 24, 2019

オパルカは一九七二年以降、新たなタブローをはじめるたびに下地に一%の白を加えるようになる。下地はそのときからほとんど目では見分けられない程度の速度で、黒からしだいに濃いグレーになり明るいグレーのトーンへと変化してきた。老いの速度に似てその変化は微小でも容赦なく、刻々と確実に進んでゆく。普通人生は、生を授かった瞬間のまばゆい明るさから死の暗い闇へとイメージされるものだが、オパルカの作品の時空間はその反対に、闇から真っ白な光へと進行してゆく。

- 岡部あおみ『アート・シード – ポンピドゥ・センター美術映像ネットワーク』(リブロポート、1993年)、「ロマン・オパルカ – カウンティング・デス」、151-152頁

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怪談

Jan 15, 2019

『怪談』には胡弓だけで、数分間ほど一音だけが続く場面があるんです(第1話「黒髪」のラストシーン)。一音しかないのにものすごい強さなんですよね。いまでも自分でなにかを作るときには常にそのことを考えます。

あれは究極だと思うんですよ。回転を落とした琵琶のビィーンっていう音。あれも一音じゃないですか。一発の音だけで映画音楽としてものすごい効果を生み出している。そのように極端に切り詰められたなかで、強い表現力を出すというのは映画の音楽を書くときの課題だといつも思っています。ただ、並の映画であれをやると音楽のほうが強すぎる。ああいう音を入れられるような映画なんてそうざらにあるものじゃないと思います。

- 坂本龍一、武満徹との50年を振り返る | Mikiki

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デジカメ

Dec 5, 2018

僕にとってデジカメは結果が早すぎる。撮りたいと思った時には、その光景の全てを把握している訳ではないから、撮り損じることも起こります。デジカメの場合、撮った写真をすぐに見れるから、その場で確認して、思った結果でなければ、すぐに撮り直したくなりますよね。でも2度目にシャッターを切る時には、最初の撮りたい衝動は消えていて、感覚的なことよりも図柄が優先されていく。フィルムの場合、すぐには結果が見えないから、いま目のまえにあるものに意識を集中せざるを得ない。今のところ、その撮り方が自分には合っているんです。

それから、フィルムというのは現像とプリントという手順が必要で、ただ撮っただけでは写真にならない。でもデジタル写真は撮ったその場から写真として存在しているし、モニターで見ても、データのまま送っても、プリントアウトしてもいい。フィルムの場合は残り何カット撮影できるかと考えたりするけど、デジカメはそうした物理的制約もない。あとから加工もできるから、撮影の段階ではひとまず撮るという撮り方に誘う。でもそれは撮影時のいろいろな選択を全て保留しているんですよね。ものを作る人というのは、表現手段が何であっても、その都度意思決定をして前に進むところがある。だから、デジカメで何となく撮っておいたものから、いくつかつまみ上げたイメージを並べて、これが私の作品です、と言われると疑問を感じます。

- 写真家・鈴木理策インタビュー | KABlog | Kansai Art Beat

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歌

Oct 25, 2018

なんとなく写真を撮っているだけでは絶対に「歌」に近づけない、もっと具体的に細やかな学びをしなければいけないと思っています。

- 写真は目にしか見えないのか 志賀理江子「Blind Date」 | IMA ONLINE

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同等性

Oct 10, 2018

肖像作家の才能とは、同一性(identity)ではなく同等性(sameness)によって写真を撮ることである。同一性(アイデンティティ)の「同じ」が主語に関わる(「私」は「私」であって「あなた」ではない!)とすれば、同等性(セイムネス)の「同じ」は、述語に関わる。裸になれば「同じ」、病気になれば「同じ」、死ぬときには「同じ」、あなたは私と「同じ」だ、と。同一性の写真は、個人のアイデンティティを確定し、尊重する友情とオネスティの写真であり、輪郭=全体像を保全する写真である。同等性の写真は、アイデンティティにお構いなく述語や動詞が「同じ」である事を通じて、相手を自分と「同じ」存在として見つめる。それは正体ではなく、正面に反応する、愛とユーモアの写真である。当然、アイデンティティに囚われた意識にとっては、不快で、タブー侵犯的でもあるが、「肖像」の魅力はそこに由来する。

- 清水穣 – 54:「沖縄」と「肖像」 — 石川竜一の『Okinawan Portraits 2010-2012』 – ART iT

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イメージ

Oct 7, 2018

私にとってもはや〈イメージ〉は乗り越えられるべき対象である。私から発し、一方的に世界へ到達するものと仮定され、そのことによって世界を歪曲し、世界を私の思い通りに染めあげるこのイメージは、いま、私の中で否定される。

- 中平卓馬『なぜ、植物図鑑か/中平卓馬映像論集』(ちくま学芸文庫、2007年)、18-19頁

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死の過程

Sep 14, 2018

ピアノが弾けなくなる瞬間も、いつかは迎える。死の過程に恐怖を覚えることはないのだろうか?

「怖い。実際、指は……動かなくなってますよ。ピアノもどんどん下手になってきている」

ゆっくりと考えながら、それでもふわりとした答えを見つける。

「……でも、曲想が変わってきている。指が動かなくても成立する音楽になっているかもしれません。きっと、どんどん音が少なくなって、最後に1音になって消えていく……みたいな」

- 坂本龍一 – 死を垣間見てわかったのは、意外なことだった (BuzzFeed Japan)

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